2024年4月14日

対談 中沢新一+吉本ばなな:『新潮』2024年5月号

対談:中沢新一+吉本ばなな
「吉本隆明から託された『精神の考古学』
『新潮』2024年5月号
2024年4月6日発売

吉本ばななさんとの対談が『新潮』に掲載されています。実は吉本隆明さんと中沢の父、中沢厚さんには微かなご縁がありました。そんな話も語っています。



定価:1,200円(税込)
発売日:2024年4月6日

詳細はこちら(新潮webからどうぞ。
Amazonのリンク先はこちらです。

2024年4月5日

書籍『構造の奥 レヴィ=ストロース論』講談社選書メチエ

書籍『構造の奥 レヴィ=ストロース論』(講談社)
中沢新一
2024年4月11日刊行

構想じつに40年。全編書き下ろしのレヴィ=ストロース論、刊行です。





【出版社】講談社
【刊行年月日】2024年4月11日
【ISBN】 ISBN-10 ‏ : ‎ 4065352487  ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065352489
【定価】1,980円(税込)

「構造主義」は終わらない。「構造」が秘めた本当の「力」を解き明かし、その潜勢力を新展開させる決定版!
仏教と構造主義そして真のマルクス主義に通底する「二元論の超克」は、革命的な人文「科学」を生み出す思考となりうるはずだ。新しい「構造主義」の可能性を著者は丁寧に取り出す。
もう一つの人類学の可能性は、夭折した弟子のリュシアン・セバーグの中にもあった。師レヴィ=ストロースと若き研究者は、南米インディオの神話の構造分析に取り組んだ。マルクス主義をベースにした「構造主義」が創始された時に起こった師弟関係の美しくも悲しい物語。記号学的な枠組みを超えて、人間科学の「プロレタリア」としての人類学の使命を読み解いていく。
さて、「構造」をレヴィ=ストロースはこのように認識している。
「双分制の明白な諸形態を、その真の本性は、別のはるかに複雑な構造が表面的にゆがんであらわれたものとして扱ったほうがよいのではないかということであった」
人類の思考は実は複雑なものなのだ。二元論と三元論が、動的に組み合わされて、さまざまな神話や事象が生み出される過程を解読することで見えてくる人類学とは、いかなるものなのか?
「構造」の「奥(heart)」へと至る道を示す「人類学」の道標である。

【目次】
プロローグ 革命的科学

第一章 構造主義の仏教的起源
レヴィ=ストロースと仏教/仏教の中の構造主義/構造主義の中の仏教

第二章 リュシアン・セバーク小伝
高等研究院での出会い/新しい神話研究/変換の論理/神話の公式/『神話論理』の朝/プエブロ神話学へ/アチェ族の夢分析/『マルクス主義と構造主義』/悲劇的な死

第三章 構造の奥
双分制/レヴィ=ストロースの弁証法/互酬性の謎/重力論と贈与論/フランス啓蒙主義/人間科学のアインシュタイン/対称性のほうへ

第四章 仮面の道の彼方へ
1
地震多発地帯/ブリティッシュ・コロンビアのレヴィ=ストロース/カミナリ鳥・クジ・ナマズラ/スワイフエ仮面/ゾノクワ鬼女
2
剣とナマズ/ゾノクワと山姥/山の神の影/ポトラッチと市/仮面の道は続く

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