イントロダクション「民藝の新しい哲学」
2015年3月31日発売
明治大学出版会より刊行された鞍田崇氏の著作『民藝のインティマシー』に「民藝の新しい哲学」と題したイントロダクションを寄せています。
内容紹介
この数年、「民藝」への共感がふたたび広がりつつある。民藝は20世紀初頭に柳宗悦らが提唱した、無名の職人が手がけた生活道具に注目する運動だが、その射程は同時代の趨勢にあらがい、暮らしのあり方や社会の形を見すえたものであった。いま民藝を問うことは、21世紀に求められている社会と暮らしの「次」を問うことでもある。本書は4つのステップから民藝の過去から未来への流れを再検討し、「いとおしさ」をキーワードに社会の「これから」を読者とともに考える試みである。
目次
イントロダクション 民藝の新しい哲学 中沢新一
プロローグ 民藝をめぐる旅
プロローグ 民藝をめぐる旅
第1章 Sympathy 民藝への共感
第2章 Concept 民藝の思想
第3章 Mission 民藝の使命
第4章 Commitment 民藝の実践
エピローグ 「いとおしさ」を求めて