2023年12月20日

【対談】仏教を自然に開く ー野生の科学とボンズヴェール緑の仏教(朝日カルチャーセンター新宿教室)

対談】仏教を自然に開く 
    ー野生の科学とボンズヴェール緑の仏教
    中沢新一・宮崎信也
2024年1月8日(月・祝)
朝日カルチャーセンター新宿教室 または オンライン



【日 時】2024年1月8日(月・祝)
【時 間】18:30~20:00
【会 場】朝日カルチャーセンター新宿教室
     オンライン配信
【参加費】 会員:3,905円(税込)
      一般:5,005円(税込)
【お申込み】朝日カルチャーセンター新宿

【備 考】 Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。

【講座概要】
人間の内なる心を深く探ってきた日本やチベットの仏教は、実は心が自然と深くつながっていることを発見しました。思想家・人類学者の中沢新一さんは「仏教は本来、自然に開かれた教えです。その可能性を取り戻していきたい」と話します。中沢さんと高野山真言宗・般若院住職の宮崎信也さんの対談です。

仏教は、その開祖、釈尊誕生時のエピソード「天上天下唯我独尊」や最初期の経典に「物事は心に基づき、心を主とし、心によって作り出される」(中村元・訳)と説かれるように、自分の外部に神や悟りを求めずに、わが内なる心にその有様や起源を様々な瞑想修行によって探ってきました。その結果、自らの心を深く探ってきた日本やチベットの仏教は、心の根底が自然へと突き抜け、自然と深くつながっていることを発見しました。山川草木悉有仏性、自然法爾、心は人間にだけ存在するのではありません。私たちの心がどのように自然とつながっているかを考えましょう。(宮崎信也さん・記)


【講師プロフィール】
中沢 新一
1950年山梨県生まれ。思想家・人類学者。東京大学大学院博士課程満期終了。インド・ネパールでチベット仏教を学ぶ。帰国後、人類の思考全域を視野に入れた新しい知のあり方を提唱。人類学のみならず、歴史、哲学、民俗学、経済学、自然科学の分野にまたがる広汎な研究に従事する。中央大学教授、多摩美大芸術人類学研究所所長、明治大学野生の科学研究所所長など歴任。著書に『チベットのモーツァルト』『雪片曲線論』『イコノソフィア 聖画十講』『東方的』『森のバロック』『三万年の死の教え』『純粋な自然の贈与』『フィロソフィア・ヤポ二カ』『緑の資本論』『カイエ・ソバージュ全5巻』『精霊の王』『アースダイバー』『熊楠の星の時間』『レンマ学』など多数。2023年春に『精神の考古学』(新潮社)が刊行される。

宮崎 信也
高野山真言宗・般若院住職 
1956年徳島生まれ。大谷大学大学院修士課程・文学修士。元明治大学野生の科学研究所研究員・多摩美術大学芸術人類学研究所客員研究員、日本ペンクラブ理事・環境委員会委員長。編著書に「東方の知恵」(スコット・リンライリー共著・角川書店)「ブッダの方舟」(中沢新一、夢枕獏共著・河出書房)、「幻想神空海」(夢枕獏共著・マガジンハウス)などがある。