2022年2月28日

みんぱく公開講演会「イメージの脈動にふれる」:基調講演「眼とイマージュ」、パネルディスカッション

 みんぱく公開講演会「イメージの脈動にふれる」
基調講演「眼とイマージュ」
3月25日 18:30〜21:00

みんぱく公開講演会にて講演とパネルディスカッションに登壇します。事前申込みにてオンラインでご視聴いただけます。
(遠方からのご来訪を極力避けるため、会場の参加は開催地域での告知を優先しました。)



【日 時】2022年3月25日(金)
【時 間】18:30~21:00(17:30開場) 
【申込み】国立民俗学博物館のページよりお申込みください。


☆手話通訳あり
☆新型コロナウイルス感染症の状況により、講演を変更、中止する場合がございます。ご了承ください。

【概要】
「神話は人間のなかにおいて、人間自身が知らぬまに考え出される」。文化人類学の巨人、レヴィ=ストロースはそう語りました。
 神話に限らず、わたしたち人間に内在するイメージ<心象、心像、死後の世界、夢、自然界かもたらす神秘、超越的な存在など>は、人のはからいや制御を超えて生まれ、変化し、融通無碍に世界を形づくります。それはさらに、人の所作を通して活性化され、時に廃れ、人と人のつながりを介して時差を超えて脈打ち、様々な媒体を通して顕現し増殖していきます。
 本講演会では、チベットの視覚理論と、エチオピアの音楽、中国・敦煌の石窟壁画の事例を手がかりに、さまざまなイメージが生成・増殖していく様相をひも解き、人間の制御を超えた<イメージの主体性>を前提とした知や学問のありかたを考えます。


【プログラム】
総合司会 平野智佳子(国立民族学博物館助教)
17:30~18:30 受付
18:30~18:35(5分) 開会 毎日新聞社大阪本社・編集局長 鯨岡秀紀
18:35~18:40(5分) 挨拶 国立民族学博物館長 吉田憲司

18:40~19:30(50分) 基調講演 「眼とイマージュ」 中沢新一(思想家・人類学者)
19:30~19:45(15分) 報告1
「蠟と金-エチオピアの楽師が奏でる生と死のイメージ世界-」 川瀬慈(国立民族学博物館准教授)
19:45~20:00(15分) 報告2
「色と光がつくりだす敦煌莫高窟のイメージ世界」 末森薫(国立民族学博物館助教)

20:00~20:15(15分) 休憩

20:15~21:00(45分) パネルディスカッション
              中沢新一 × 川瀬慈 × 末森薫



秋田公立美術大学大学オンライン・レクチャー「レンマ的芸術論」

 秋田公立美術大学大学大学院複合芸術研究科
オンライン・レクチャー「レンマ的芸術論」

秋田公立美術大学大学大学院複合芸術研究科にてオンラインレクチャーを行います。事前申込みにて、一般の方もご視聴いただけます。


【日 時】2022年3月9日(水)
【時 間】14:30-16:30
【視 聴】ZOOM配信
【講 師】中沢新一(思想家・人類学者)、
     石倉敏明(人類学者・秋田公立美術大学准教授)
     唐澤太輔(哲学者・秋田公立美術大学准教授)
【申込み】秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科の申し込みフォームよりお申込みください。


秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科では、2021年度客員教授・中沢新一氏によるオンライン・レクチャー「レンマ的芸術論」を実施します。

 2021年度秋田公立美術大学大学院客員教授・中沢新一氏を招き、『対称性人類学』『芸術人類学』『野生の科学』『レンマ学』等の著書で一貫して探究されてきた、人類の心の普遍性に根ざした芸術と人類学の可能性についてレクチャーを行います。
 石倉敏明を聞き手とする第一部のレクチャーの後、第二部では唐澤太輔を交えた三者によるディスカッションを行います。


2022年2月24日

ウェブマガジン DIG THE TEA:インタビュー

ウェブマガジン DIG THE TEA
嗜好品は人類にとって「必要品」である:前編
人類の死滅を防ぐために必要な「うずくまり」:後編
2022年2月17日、18日公開

ウェブマガジンDIG THE TEAにてインタビューが公開されました。嗜好品をテーマにお話しています。どうぞご覧ください。



【概要】
酒、タバコ、茶、コーヒー……栄養の摂取ではなく、覚醒や鎮静を得るために口にするものを、われわれは「嗜好品」と呼ぶ。人類はなぜ、一見すると生存に不可欠ではなさそうな嗜好品を求めるのだろうか。

そもそも「嗜好品」は日本語に特有で、他国語に訳出するのが難しい、不思議な言葉だ。初めてこの言葉を使ったのは、森鴎外だとされている。1912年に発表した短編小説『藤棚』で、嗜好品を「人生に必要」で、「毒」にもなるものと表現した。薬にも毒にもなる、曖昧さと両義性をはらんだ「嗜好品」。『DIG THE TEA』では連載シリーズ「現代嗜好」を通じて、嗜好品が果たす役割やこれからのあり方を、第一線の知識人との対話を通じて探っていく。

第4回は、人類学者の中沢新一をたずねた。1983年に刊行した『チベットのモーツァルト』から近刊の『レンマ学』まで、古今東西のあらゆる知をダイナミックに渉猟しながら、心と脳をめぐる探究を繰り広げてきた中沢氏は、東洋的な「レンマ的知性」による人間諸科学の解体と再編成を試みている。前編では、嗜好品が持つ、文化システムの「外にはみ出す」特質を踏まえ、人類誕生と同時に現れた「必要品」としての余剰、そして文化というゲームが喚起する、超越性への欲望について語ってもらった。


2022年2月23日

『週刊現代』連載「今日のミトロジー」第42回

『週刊現代』(講談社)2022年3月5日号
連載「今日のミトロジー」
2022年2月25日発売

『週刊現代』にて連載の「今日のミトロジー」。
神話に代表される人類の知恵を用いて現代の事象を読み解きます。
第42回は「吉本興業の海(2)」。どうぞご覧ください。
(次号は2022年3月7日発売(予定)です。)

2022年2月12日

『週刊現代』連載「今日のミトロジー」第41回

『週刊現代』(講談社)2022年2月19・26日号
連載「今日のミトロジー」
2022年2月14日発売

『週刊現代』にて連載の「今日のミトロジー」。
神話に代表される人類の知恵を用いて現代の事象を読み解きます。
第41回は「吉本興業の海(1)」。どうぞご覧ください。
(次号は2022年2月25日発売(予定)です。)

2022年2月5日

連載「精神の考古学」(3):『新潮』2022年3月号

『新潮』2022年3月号
連載「精神の考古学」(3)
2022年2月7日発売

『新潮』に連載「精神の考古学(3)」が掲載されています。今回は「第二部 ゾクチェンとの出会い」。
劇的なことなどはなにもなく、淡々として自然で、静かなうちに、「私」の前に「ゾクチェン」が開かれていきます。



定価:1,200円(税込)

発売日:2022年2月7日

詳細はこちら(新潮webからどうぞ。
Amazonのリンク先はこちらです。

2022年2月4日

『週刊現代』連載「今日のミトロジー」第40回

『週刊現代』(講談社)2022年2月12日号
連載「今日のミトロジー」
2022年2月4日発売

『週刊現代』にて連載の「今日のミトロジー」。
神話に代表される人類の知恵を用いて現代の事象を読み解きます。
第40回は「乗り鉄の哲学」。どうぞご覧ください。
(次号は2022年2月14日発売(予定)です。)