2015年3月27日

週刊読書人「古典は何を見ていたか」しりあがり寿氏対談

「古典は何を見ていたか」
週刊読書人
2015年3月27日号


今週号の週刊読書人に、『日本文学の大地』刊行に合わせて行われたしりあがり寿氏との対談が掲載されています。


内容紹介読書人HPより)
思想家・人類学者の中沢新一氏による『日本文学の大地』(KADOKAWA/角川学芸出版)が刊行された。源氏物語、東海道中膝栗毛、雨月物語、太平記、宇治拾遺物語など、日本の名だたる古典作品を読み解きつつ、底に沈む日本人の心的風景に分け入ろうとした革新的な古典解説の書となっている。例えば東海道中膝栗毛に対しては、「驚異的な軽薄」と題して明るい滑稽の背後に口を開く暗い深淵を見出している。従来の古典のイメージを覆す論考を行っているが、これらは遡ることおよそ20年前に、中沢氏が「新編日本古典文学全集」(小学館)の各巻の月報のために書いていた文章であった。 漫画家のしりあがり寿氏が東海道中膝栗毛をモチーフにした『真夜中の弥次さん喜多さん』の連載を開始したのも、およそ20年前のことだった。『真夜中の弥次さん喜多さん』単行本化の際には、中沢新一氏が解説を寄せている。 本書の刊行を機に、かつて偶然にも同じテーマに取り組んだ二人の奇才に対談をして頂いた。

<主なコンテンツ>
1:共通時の時代感覚
2:「切り離す」ための文学
3:軍記物に表れる戦争
4:原始的な物語を超える
5:絵を見て美術館を見ず
6:暗い深淵の正体